今後の活躍に目が離せない!?AIとデジタルブックの関係
最近ニュースを見ていると、1日に1度は必ず「AI」「人工知能」という文字を目にしている気がします。今まで人間の手で行ってきた仕事を、AIが代わりに行うようになりつつあるというのです。しかしどれもまだ研究段階であり、完璧に人間の代わりをこなすのは、まだ先のこととなるでしょう。
そんな中で、書店や電子書籍サイトでもAIの導入が進められています。
まだ本格的にAIを取り入れている企業が少ない中、なぜ本にかかわる企業がいち早くAIを導入し始めたのでしょうか。
今回はAIと本、デジタルブックの相性について見ていきたいと思います。
社会に浸透しつつあるAI
技術が発達したことで、急に耳にすることが多くなった「AI」。テレビCMが放映されている「Google home」や、iPhoneに搭載されている「Siri」もAIの1つです。
家庭にも普通にAIが存在するようになってきましたが、実は最近できた技術というわけではありません。
AI自体は1940年代から研究が進められていますし、さらにいえば、古代の神話にも登場しているといわれています。
長い歴史を経て、やっと社会に広く浸透してきたのです。
AIを取り入れた書店が登場
AIの導入に積極的になってきた企業が多い中、書店ではAIが書店員として活躍しています。
このAIの書店員は、お客さんに本をおすすめします。しかし単にランダムで本を紹介するわけではありません。
お客さんの顔を認識し、そこから感情を読み取ります。そして、お客さんの感情に合った本を紹介してくれるのです。
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とはいっても、読み取れる表情は「うれしい」「普通」「悲しい」の3パターンのみで、紹介してくれる本のバリエーションも、各表情パターンにつき数冊です。
まだまだ本格的な活躍には遠いですが、これから読み取れる表情のパターンや、学習した本の数が増えていけば、実用的になっていくのではないでしょうか。
本が好きで、目的の本がないまま書店に足を運ぶことも多い人にとっては、うれしいサービスです。
またネット通販の規模が大きくなり、書店の勢いが衰えていく中、AIの書店員が本格的に導入されれば、書店に足を運ぶ人が増えるのではないではないかと思います。
さらにAIは電子書籍の方でも活躍しています。
この電子書籍サイトでは、今まで読んだ電子書籍をAIが学習し、その傾向からおすすめの本を紹介してくれるというものです。
引用元:電子書籍配信サイト「コミックシーモア」
今までもジャンルや作者から電子書籍をおすすめしてくれる機能はありましたが、AIの導入によって、実際にその電子書籍を読んだ人のレビューから、似た電子書籍を判断しておすすめしてくれるようになっています。
友達から本をおすすめされる感覚に近いのかもしれません。
デジタルブックとAIのこれから
書店のAI書店員や電子書籍におけるAIからのおすすめなど、現状では、本そのものを様々な切り口から紹介してくれるサービスが多いように感じます。
しかしデジタルブックとAIを融合させると、さらに面白いサービスが生まれるのではないかと思います。
たとえば現在であれば、撮影した商品の写真から、カタログの該当ページを表示するといったサービスがあります。商品の写真を撮影してアップロードすることで、その商品の詳細情報が掲載されたページを見つけてくれます。撮影した写真と、カタログの写真が100%一致しなくても該当ページを表示してくれるのは、AIの活躍によるものです。
またデジタルブックは電子書籍と同様に、コンピューター上で動作します。さらにデジタルブックでは写真や文章だけでなく、動画やリンクも挿入できます。つまりデジタルブック内にAIを導入することも不可能ではないということです。
デジタルブックの活用例で多いのは、旅行などのカタログです。もしそういったデジタルブックのカタログにAIを導入したとしましょう。
すると、ページを開いている秒数から、好みの場所を学習して、おすすめの旅行先やプランを紹介してくれるといった使い方もできるかもしれません。
AI書店員のように、スマホのカメラで表情を読み取れるようにもなるかもしれません。
これが実現できるという保証はありませんが、様々なものを挿入できるデジタルブックとAIの親和性が高いことに違いはありません。
「AI×デジタルブック」。この組み合わせは、今後も目が離せないものになっていくのではないかと思います。
まとめ
AIと本、電子書籍、デジタルブックの関係について見ていきました。
まだ本格的ではないものの、書店をはじめ、本にかかわる分野においてAIは浸透しつつあります。本が好きな身としては、見逃せない話題です。
またAIとデジタルブックの融合によって、今回ご紹介したようなサービスが生まれるかもしれません。
AIによって人間の仕事が奪われるかもしれない、という話題が目につき、AIにマイナスのイメージを抱いている人も少なくはないかと思います。しかし実際は、マイナスのイメージ以上に夢のある分野なのではないかと感じます。
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